日本でも人気のIKEAですが、すでに中国を製造拠点として使うことをやめているのをご存じでしょうか。
理由はいくつかありますが、中国で製造するメリットよりもデメリットが大きくなってしまったから。
1)品質管理が難しい
2)納期管理が難しい
3)レスポンスが遅い
4)人件費が高騰
5)輸送コストが高騰
これまでのIKEAの家具は、組み立てをして最後のネジがはまらないのは日常茶飯事。
ベッドのアタマの部分と足の部分でベッド幅が違うなど、ものすごい話も聞きました。
話を聞いていると、
取引を始めるときのサンプルは、きちんとした商品を出してくる。
これなら、と取引が始まると、
納期は遅れる、違うものは送ってくる、品質はめちゃくちゃになる、文句を言うと開き直る・・・。
コスト面のメリットが大きかった時はよかったものの、
人件費が上がり、輸送コストが上がりとなると、
ストレスを抱えながら、取引する意味が無くなってしまったようです。
また、アメリカは距離が離れているので、マネジメントが難しかったようです。
そんな中、北米の製造拠点として注目されているのが、メキシコ。
レストランの厨房などでもメキシコ人労働力は重要なのですが、
彼らはきちんと教えると、とても真面目に働くそうです。
もともと、どんぶり勘定経営で、改善余地が大きかった家具業界。
ここにトヨタのカンバン方式を持ち込み実践して、急成長している米国企業があります。
この企業は、品質管理と納期管理をトヨタ方式で固め、製造工程のほとんどを機械化
ベテラン営業を配置して、全米展開を始めています。
それに従い、売上は急成長中。
CEOをよく知っているのですが、知るほどに感心するばかりです。
彼らを観ていると、製造コストを下げるという命題を多角的にとらえていることがわかります。
0 件のコメント:
コメントを投稿