2012年12月31日月曜日

手術や火傷の傷は消せるか



アメリカでは、ガンから美容整形まで、外科手術が多く行われています。

また、アメリカの医療現場で「○○専門医」と名乗るためには
日本と比較にならないぐらい数多くの臨床が必要となります。
また、その資格を保持するためには、定期的に研究会に参加して
常に自分の知識と技術を磨いておく必要があります。

ですから、今日本で流行のレーシックから最新のがん治療まで、
アメリカは日本より数段進んでおり、医師も多くの手術経験を持っています。

日本から、わざわざ手術を受けにアメリカにいらっしゃる方も毎年多くいらっしゃいますが
そんなところに理由があります。
(年間数十人しか手術しない先生より、数百人する先生がいいですよね)


さて、日本ではまだ少ない皮膚科の先生ですが、
白人に皮膚ガンが多いところから、アメリカのこの分野も研究が進んでいます。
UCLAの皮膚科学の教授、ヘング医師がその第一人者です。

ヘング医師らの研究では、
なぜ傷が跡になるのか、火傷跡が残るのか、乾癬のメカニズム、などがわかっています。

簡単に言うと、皮膚に傷ができるとその刺激で、
ホスホリラーゼ・キナーゼと呼ばれる酵素が大量に発生し、
それが傷跡や火傷跡、乾癬などを引き起こすわけです。

つまり、この酵素が増えるのを押さえられれば、それらは抑えられるわけです。

そのために発見されたのがカレーのスパイスで有名な、ターメリック。
この黄色い色素がクルクミンです。

クルクミンは、食べても胃で消化されてしまいますので、傷には効きません。
普通に肌に塗っても吸収されません。
それを皮膚から吸収できるジェルにした商品がアメリカで販売されています。


ステロイドも使っていない、ナチュラルなクルクミン
肌から吸収されるものですから、安心なものがイイですね。

上記の写真は、その治療例です。
詳細をご覧になりたい方は、下記からどうぞ。


クルクミンジェル ソリアゴールド




2012年11月21日水曜日

訴訟する/訴訟される


訴訟大国のアメリカですから、頭に来ると「訴訟してやる~~!」と言うのもよくあること。
しかし、実際の訴訟となると大変です。

それを知らずに安易に訴訟すると大変なことになりますから、ご注意ください。

「弁護士」は、弱きを助け強きをくじく正義の味方!
というイメージを持つ人もいますが、彼らは(大いに!)ビジネスマンです。

まず、顧問弁護士でもない限り、負けが明らかな訴訟は引き受けてくれないと思って良いです。
反対に、相手に十分な資産があり(しっかり賠償金を取れる)、勝算があるなら
原告の費用負担なしに、成功報酬でも引き受けます。

「困っているのだから、善意で助けてくれて当然!」と言う方もまれにいらっしゃいますが、
裁判にしろ、弁護士にはお金がかかるものとご認識ください。


さて、めでたく無事によい弁護士が見つかって、
弁護士からも勝てるでしょうと言われたとします。

「訴訟してやる~~!」と頭に来ているわけですから、
憤懣やるかたなくいろんな人にしゃべりたい!!!

・・・・という気持ちはわかりますが、訴訟を決めたら、もう口外しないことです。
中には、訴訟相手やその周囲に、
「わたしは~~~~~という証拠を持っている。訴訟するから云々」とメールを送る人がいますが
これ、NGです。

そんなバカなことする人いるの、と思うでしょうが、困ったことに結構いるんです。

また、知人/友人が訴訟準備に入っているのなら、それについてアドバイスを求められても、
弁護士の戦略に従うように伝え、安易にアドバイスしないことです。

弁護士には、自分に不利なこともきちんと伝えて相談しましょう。
弁護士と信頼関係を築けたら、彼らも人間です。強い味方になってくれます。


訴訟まで行ってしまうのなら仕方がありませんが、
相手からも訴訟し返される可能性は、考えておく必要があります。
そうなると多くの場合、泥沼状態ですね。

訴訟は金銭的にも精神的にもダメージが大きくなります。
だから、泣き寝入りした方が良い・・というのではなく、
弁護士は、そういう状態にならない予防に使った方が賢いのです。


アメリカのビジネスコネクション

2012年9月28日金曜日

ミャンマー情報もよろしく!


私たちは、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに本拠を置きますが、
そこからの人脈で、今ホットなミャンマーのディープなところにコネクションができました。

JCONNECTIONは、日本とアメリカの窓口です。

そこから広がるコネクションは、政治や経済の上層部に繋がり
その可能性は、未知数です。


もう一つのブログ「ちょっとディープな、ミャンマー情報」では、
このご縁を通じて見聞きした情報を掲載していきます。

こちらも、どうぞよろしくお願いいたします。


2012年9月1日土曜日

トヨタ方式の家具会社

日本でも人気のIKEAですが、すでに中国を製造拠点として使うことをやめているのをご存じでしょうか。

理由はいくつかありますが、中国で製造するメリットよりもデメリットが大きくなってしまったから。

1)品質管理が難しい
2)納期管理が難しい
3)レスポンスが遅い
4)人件費が高騰
5)輸送コストが高騰


これまでのIKEAの家具は、組み立てをして最後のネジがはまらないのは日常茶飯事。
ベッドのアタマの部分と足の部分でベッド幅が違うなど、ものすごい話も聞きました。

話を聞いていると、
取引を始めるときのサンプルは、きちんとした商品を出してくる。
これなら、と取引が始まると、
納期は遅れる、違うものは送ってくる、品質はめちゃくちゃになる、文句を言うと開き直る・・・。

コスト面のメリットが大きかった時はよかったものの、
人件費が上がり、輸送コストが上がりとなると、
ストレスを抱えながら、取引する意味が無くなってしまったようです。
また、アメリカは距離が離れているので、マネジメントが難しかったようです。


そんな中、北米の製造拠点として注目されているのが、メキシコ。
レストランの厨房などでもメキシコ人労働力は重要なのですが、
彼らはきちんと教えると、とても真面目に働くそうです。


もともと、どんぶり勘定経営で、改善余地が大きかった家具業界。
ここにトヨタのカンバン方式を持ち込み実践して、急成長している米国企業があります。


この企業は、品質管理と納期管理をトヨタ方式で固め、製造工程のほとんどを機械化
ベテラン営業を配置して、全米展開を始めています。
それに従い、売上は急成長中。
CEOをよく知っているのですが、知るほどに感心するばかりです。

彼らを観ていると、製造コストを下げるという命題を多角的にとらえていることがわかります。