2011年9月29日木曜日
アメリカの日本食レストランは14000軒で、なお増加中
ジェトロのレポートによると、アメリカにおける日本食レストランは2010年現在で14429軒。
5年前の9182軒から、1.53倍に増えています。
不況下で、大型の高級店は苦戦を強いられていますが
全体の軒数は、減っていません。
東海岸から始まったラーメンブームは、西海岸でも今年に入って火がつき
日本の有名店が、ゾクゾク進出しています。
1店舗で月に10万ドル以上を売り上げている店もあれば
苦戦しているところもあります。
理由は見ていれば分かるのですが、ご本人たちは分からないのだろうな・・・と。
分かっていれば、やらないでしょうから。
アメリカの中でもカリフォルニア州は、100年以上前から日系移民が入っていることもあり
現在ダントツの3963軒のレストランがあります。
(二位は、ニューヨーク州の1439軒)
家族経営をしてきた小さな店は、子供の世代が跡を継がず、
売りに出されることが多々あります。
それを購入しているのが、アジア系民族。
中国人、韓国人、ベトナム人、インドネシア人、タイ人など。
アメリカ人からすると、アジア系はみんな同じに見えるんですよね。
だから、明らかに外見が違う白人が握るスシより、
日本人にも見えるアジア人が握った方がホンモノっぽく見えるわけ。
それに、日本料理は価格を高く設定できるのが彼らにとって一番の魅力です。
日本食は材料を切って並べればイイだけなので
手間もかからず、技術もいらず、その上高く売れる!!!
そんなすごい誤解が、彼らを日本食レストラン購入に駆り立てます。
穴子が生で出てきた・・、なんてコワイ話も聞きます。
そのために、日本政府が日本食レストランの認定制度をつくる、と言う話もありました。
結局、いろんな反発があってトーンダウンし、最近は話を聞きません。
これに対する可否は別として、アメリカの日本食は、
作る側も、食べる側も どちらも日本人ではなくなっている。
これをしっかり考えておく必要があります。
写真は、米系のチェーン寿司店で出てきた味噌汁。
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