2012年11月21日水曜日

訴訟する/訴訟される


訴訟大国のアメリカですから、頭に来ると「訴訟してやる~~!」と言うのもよくあること。
しかし、実際の訴訟となると大変です。

それを知らずに安易に訴訟すると大変なことになりますから、ご注意ください。

「弁護士」は、弱きを助け強きをくじく正義の味方!
というイメージを持つ人もいますが、彼らは(大いに!)ビジネスマンです。

まず、顧問弁護士でもない限り、負けが明らかな訴訟は引き受けてくれないと思って良いです。
反対に、相手に十分な資産があり(しっかり賠償金を取れる)、勝算があるなら
原告の費用負担なしに、成功報酬でも引き受けます。

「困っているのだから、善意で助けてくれて当然!」と言う方もまれにいらっしゃいますが、
裁判にしろ、弁護士にはお金がかかるものとご認識ください。


さて、めでたく無事によい弁護士が見つかって、
弁護士からも勝てるでしょうと言われたとします。

「訴訟してやる~~!」と頭に来ているわけですから、
憤懣やるかたなくいろんな人にしゃべりたい!!!

・・・・という気持ちはわかりますが、訴訟を決めたら、もう口外しないことです。
中には、訴訟相手やその周囲に、
「わたしは~~~~~という証拠を持っている。訴訟するから云々」とメールを送る人がいますが
これ、NGです。

そんなバカなことする人いるの、と思うでしょうが、困ったことに結構いるんです。

また、知人/友人が訴訟準備に入っているのなら、それについてアドバイスを求められても、
弁護士の戦略に従うように伝え、安易にアドバイスしないことです。

弁護士には、自分に不利なこともきちんと伝えて相談しましょう。
弁護士と信頼関係を築けたら、彼らも人間です。強い味方になってくれます。


訴訟まで行ってしまうのなら仕方がありませんが、
相手からも訴訟し返される可能性は、考えておく必要があります。
そうなると多くの場合、泥沼状態ですね。

訴訟は金銭的にも精神的にもダメージが大きくなります。
だから、泣き寝入りした方が良い・・というのではなく、
弁護士は、そういう状態にならない予防に使った方が賢いのです。


アメリカのビジネスコネクション