2011年2月23日水曜日

ピザが引き起こした訴訟 575万ドルで和解


ベーカリーチェーンのパネラブレッドが、株主から起こされていた集団訴訟で
575万ドルを支払うことに合意しました。

この訴訟は、ワシントン州西部労働者雇用年金信託が
2005年11月1日~2007年7月26日までの間に
パネラブレッドの普通株式を購入した株主に代わって、
2008年1月にセントルイス連邦地方裁判所に訴訟したものです。

訴訟側によると、会長を含む経営陣が
2005年から2007年での間に、クリスパニ・ピザについて
虚偽や誤解を招くような声明を発表し、人為的にパネラの株式をふくらませたと主張。
クリスパニ・ピザは、新しいフラットブレッドピザで、2006年後半に発売し、
2年後に人件費が高いことを理由に棚上げされたというもの。
(現在は販売中)

訴状によると、パネラブレッドの市場におけるビジネス、展望、経営に対する非現実的な肯定的評価が
これら虚偽と不正を招いたと述べています。

和解を承認する公聴会は、6月22日に開催されます。


順調に店舗数を伸ばしてきたパネラブレッド。
アメリカでのビジネスは、常に訴訟と背中合わせでもあります。



2011年2月22日火曜日

コンビニには、ヘルシーフードが期待されている



シカゴのフードサービス・コンサルタントTechnomic社の調査によると
消費者は、コンビニエンスストアにヘルシーフードを求めているそうです。
調査は、2010年7月に1500人を対象に行われました。


コンビニには、ヘルシーフードがあると認識している消費者はわずか28%。
52%の消費者は、コンビニにヘルシーフードがもっと欲しいと思い
47%がヘルシーな飲み物のバラエティがもっと欲しいと考えています。

2/3近く(63%)が、コンビニには少なくても週1回は行きますが、
食べ物や飲み物を買う人は約半数(53%)。

コンビニの最大のライバルは、ファーストフードレストラン。
コンビニに行かなければファーストフードレストランへ行く消費者は
朝食で約半数(49%)
昼食で47%
夕食で32%

消費者がオーダーメイドが魅力的とこたえた商品は
サンドイッチ 57%
サラダ    50%
飲み物   48%
熱い食べ物 46%


コンビニの最大の競争相手は、ファーストフード。
どちらも、低価格指向とヘルシー指向という、
これまで相反してきたはずの課題に取り組んでいるようです。


日本のコンビニは、おそらくアメリカの先を行っています。
しかし、価格面はアメリカの方が厳しいでしょう。


世代による外食傾向の差


アメリカでは世代による外食率の差が、
予想されていたものより大きいことがTechnomic社の調査で分かりました。

20世紀に入ってから成人する新世代人たちは、
団塊の世代や
ジェネレーションXと呼ばれる、1960年代半ば~1970年代半ばに生まれた人々よりも
自宅以外で食事をしています。

団塊の世代が、特別な行事にレストランを予約するのに対して
ジェネレーションXでは、家で食事をするより外食が多いのは、10人に4人となっています。


・・・・この「自宅で食事をする」といっても、
自分で材料から料理をする人は、もっと少ないのがアメリカです。

10人に4人が自宅より外食が多いのも、個人的に言うとかなり多いのですが
それだけ外食産業が伸びている背景でもあります。
(原文は、「10人に4人しかいない」)


JOYで広がるアメリカビジネス JCONNECTION

2011年2月21日月曜日

フーターズ・ドリームガール投票開始

日本にも上陸して話題のフーターズ。
2011年のフーターズ・ドリームガールの投票が2月19日から始まりました。

投票は4週間にわたって行われ、各週勝ち抜き戦で
2011年のフーターズ・ドリームガールが選ばれます。

日本のフーターズ・ドリームガールは、
帰国子女の美人を中心に集められているようですが、
アメリカは、どうでしょう・・・。

日本から視察に来られた男性陣が、
「フーターズ!」と落ち着かないのも理解できるような面々ばかり・・。

Webでの投票が始まっていますので、
ご興味のある方はどうぞ・・・。


アメリカの飲食業は、エンターテイメント業でもあります。
日本では、まだ遅れているところかもしれませんね。




2011年2月18日金曜日

所変われば味噌汁の飲み方も変わる

写真は、先日ランチに行ってきた「RA」という寿司レストランで出された味噌汁。
なんと、お椀にレンゲがついています。

「RA」というレストランは、寿司&鉄板焼きで有名になったBENIHANA系列の店。
ロールものを中心にした寿司店です。

お店は、装飾もメニューも完全にアメリカ人向けに作られています。

この味噌汁の味ですが、悪くない。
日本人以外が作っている味噌汁は、塩辛すぎたりするのですが
塩梅は、OK。出汁がよくきいています。
(マルコメさんの味噌汁マシーン使ってるかな?)

お椀にレンゲがついてきたときは、一瞬びっくりしましたが、納得・・・!
お皿に口を付けてスープを飲むという習慣がないので
すくうものがついていなければ、
中に入っている小さな豆腐とわかめを、慣れない箸でつまんで
ほとんど残すことになるはずです。

「日本では、こうなんだ!」「これが正しいんだ!」
これを伝えることも大切ですが
お客様の立場に立って、柔軟に変更していくこと
これがアメリカ市場で商売をするには、とても大切なことになります。



2011年2月17日木曜日

iPadでオーダーするレストラン登場

iPadがすっかり定着しましたが、注文にiPadを本格的に導入したレストランがこの5月にオープンします。

場所は、南カリフォルニアのトーランス市。
お店の名前は、「STACKED」。
2人の共同オーナーが設立した新しいレストランです。

リリースによると、各テーブルに置かれたiPadがメニューになっており、
お客はそれを使って注文を入れます。
そのときに、ハンバーガー、ピザ、サラダなどを自分の好みに合わせてアレンジができます。

iPadをレストランに導入している例はすでにあり、
ニューヨークのジョンFケネディ空港にあるデルタ航空が運営するレストランでは
テーブルでiPadを使って注文をカスタマイズできます。

また、アトランタにあるボーンズ レストランでは、iPadをワインリストに利用しています。
6カ月前にiPadを導入してから、ワインの売り上げが20%増えたとのこと。


若い人を対象としたレストランでは、こういったデジタル機器を導入することで
売り上げを伸ばすことができそうです。

ただ、こういった機器になじみがない年配者には、
とまどうばかりになりそうです。

2011年2月14日月曜日

ロマンスのコスト上昇



14日はバレンタインデーです。
女性から男性へチョコレートを渡す日本の習慣と異なり、
アメリカでは、男性から女性へ花やチョコレートをプレゼントしたり、
ロマンチックなレストランで食事をする習慣があります。
(地域によって異なるようですが)

昨日も、近くのドラッグストアーに行ったら
年配男性が、大きなピンクのハート型風船のついたチューリップの植木鉢を購入していました。
今日あたり、大切な彼女にプレゼントしているのでしょう。

さて、今朝のウオールストリートジャーナルに、
この時期のロマンスにかかるコストが上昇しているという記事がありました。

記事によると、
屋内用の植物や花、フルサービスのレストラン、チョコレートなどのキャンディ
これらの合計コストは、昨年12月(クリスマス時期)と比較して0.6%上昇しているそうです。

しかし、2008年はこの市場はもっと熱く、5.7%の上昇だったそうです。


ロマンスコストの上昇が、景気の上昇をも意味するのでしょうか・・・。


2011年2月8日火曜日

世界最大のカジュアルダイニング・レストランチェーンの世界最大フランチャイジー、売却か。


ナショナル・レストラン・ニュースが伝えるところによると
世界最大のカジュアルダイニング・レストランチェーンのアップルビーズを
米国内で269店舗運営する最大のフランチャイジーが
ゴールドマン・サックス関連の会社に売却されるとの情報が明らかにされました。

これについて、運営するアップルアメリカ社のCEOグレッグフリン氏は、
コメントできないと発表しています。

ゴールドマンサックスは、1週間ほど前に同意書にサインしているそうですが
45日以内に完了する可能性があります。
購入価格は、400ミリオンドルから500ミリオンドルの間と推測されています。

ナショナル・レストランニュースの最近のインタビューで、グレッグフリン氏は
店の改造、メニューのアップグレード、夜遅い時間での営業による集客などで
2011年の売り上げが700ミリオンドルを予定していると述べています。
アップルアメリカ社の2010年の売り上げは、665ミリオンドルと見積もられています。


記事によるとグレッグフリン氏は、以前ゴールドマンサックスで働いていた経験があり、
1998年にワシントン州の8つのアップルビーズレストランを買収し、
アップルアメリカ社を設立しています。

12年間のうちに、店舗数を約34倍に伸ばした計算です。
この醍醐味は、アメリカならではのものかもしれません。



2011年2月6日日曜日

アメリカのレストラン業界、売り上げが成長傾向に戻ると予測


ナショナル・レストラン・ニュースから

ここ3年間売り上げが伸び悩んだアメリカの外食産業ですが、
2011年には、回復して売り上げが604ビリオンドルに達する予測と
ナショナル・レストラン協会が発表しています。

それによると、全国96万のレストラン合計で、2011年には3.6%以上、
実質1.1%の売り上げ増になる予測です。

また、モバイル店やソーシャルネットワークなどの分野が、
マーケットシェアを拡大しているとのこと。


調査の中で;

フルサービスのレストランの売り上げは、2011年には194.6ビリオンドルで2010年より3.1%の増加。
実質成長が0.7%。

クイックサービスのレストランは、フルサービスレストランより伸びると期待され、
2010年より3.3%増加の167.7ビリオンドル、実質成長1.7%。


給食サービスは外食産業分野の中で一番強く、6.2%増加。
その他の商業外食産業分野は、堅実な成長を見せ、
ホテルレストランが5.7%
病院および老人ホームが5.5%
小学校と中学校の給食が4.8%。

食品の卸売価格は、3.3%上昇。しかしこれは昨年の4.9%上昇からは下がっています。


州ごとに見ると、
ノースカロライナ州が一番堅調で4.2%増の14.1ビリオンドル。

つづいてアイダホ州の1.8ビリオンドル

バージニア州が4%増で12.8ビリオンドル

コロラド州が3.9%で8.6ビリオンドル

フロリダ州が30.1ビリオンドル

メリーランド州が9.4ビリオンドル

テキサス州が36.7ビリオンドル

と予測されています。



2011年2月5日土曜日

アメリカン・スパイシー


先日、タイ料理店でランチをしていたときのこと。
近くのテーブルの男性がオーダーをしていました。
「スパイシーね」
オーダーを取ったサーバがテーブルを離れようとしたときに念を押して
「スパイシー、アメリカン・スパイシーね」

それが耳に入って、思わず笑ってしまいました。

多種の民族が混在となって住んでいるロサンゼルス。
タイ料理でも韓国料理でも何料理でも、アメリカ風にアレンジしたもの以外に
オリジナルに近いものを食べることができます。

そうなると、同じ「スパイシー」でも、タイ人にとっての「スパイシー」になってしまうと
普通の人たちには辛すぎて食べられない!

その人は、以前に経験があるのでしょう。
だから、「アメリカン・スパイシー」と念を押した・・・。


アメリカは、「スタンダード」自体がたくさんあるので
何を基準とするか断っておかないと、大変な目にあいます。


ネットを検索していたら、辛い食べ物を食べる10の利点という記事がありました。
それによると、

1)体重を落とすことを助ける

2)心臓によい

3)体内循環をよくする

4)ガンによい

5)消化を助ける

6)関節炎によい

7)風邪やインフルエンザによい

8)睡眠パターンの改善

9)気分を向上させる

10)呼吸改善

LifeMojo



2011年2月4日金曜日

ビタミンウオーターは本当に体によいのか?

昨日のABCニュース

コカ・コーラのビタミンウオーターの広告について、
ワシントンの消費者団体が、米国公正取引委員会に調査を申請しました。

問題となった広告のコピーは

"Vitamin Water: Flu shots are so last year."

訴状によると、
「この広告は健康的な免疫システムを促進するだけでなく、
インフルエンザの予防注射の代わりにもなる」
と言っているとのこと。


ビタミンウオーターの売り上げは、2010年1年間で700ミリオンドル以上に達し、
スポーツドリンクの中でもっとも人気がある商品となっています。


しかし、専門家によると
ビタミンウオーターのインフルエンザ予防注射に代わる効果はゼロ。
それどころか、通常サイズの1本あたりのカロリーは125キロカロリー。

1本のドリンクに含まれる砂糖の量は、
30g 小さじ80杯分!!
ハーシーチョコレート1枚分(24g)より多くの砂糖が含まれています。


栄養バランスのためには、サプリメント。
スポーツ時には、水を飲むのが一番とのことです。


ダイエットをするつもりが、砂糖を大量に摂取していては、
減るはずの体重も増えて、糖尿病にもなりかねません。
飲み物に含まれる糖分は、盲点になりますので注意が必要です。


2011年2月1日火曜日

オーダーメイドの巻き寿司NYに登場

サンドイッチのサブウェイに行くと、いろいろとチョイスがありますが、
同じコンセプトの巻き寿司店が、ニューヨークに第一号店をオープンしました。

その名も My Maki 。

オーダーの仕方は、
1)最初に、海苔で巻くか、大豆シートで巻くかを選択

2)次に、メインの食材を選択
(カニ、サーモン、ハマチ、白身魚、エビ、ウナギ、ザリガニ、チキン、椎茸、豆腐)

3)一緒に巻く食材を選択
(キュウリ、ラディッシュ、にんじん、タイバジル、アボガド、アスパラガス、ポテト、オレンジ、パラペーニョ、マンゴ、クリームチーズなど)

4)トッピングを選択
(まさご、とびこ、クラブ・ミックス、ホタテ・ミックス、天かす、ごま、わさび、しょうが)

5)ソースを選択
(醤油、照り焼きソース、スパイシーマヨネーズ、枝豆パラペーニョ、辛子、ポン酢、タイチリ、ウナギソース)


実は5年ほど前に、ロサンゼルスで同じコンセプトの店を手伝ったことがあります。
そのときはまだ、お客側が「選ぶ」だけの知識が無く、うまく行きませんでした。

今回は、ニューヨークでの開業。
うまくニューヨーカーのハートと胃袋をつかむことができるでしょうか。