2011年4月4日月曜日

ピュアウオーター(純水)とミネラルウオーター


●ボトルドウオーター(ボトル水)とミネラルウオーターの違いについて
日本で販売されている容器入りの飲料水の多くは、ミネラルウオーターです。
これは、地下水を原水としています。
原水が地下水でない容器入り飲料水は、ボトルドウオーター(ボトル水)と言います。

ミネラルウオーターは、その原水に応じて各種ミネラル分を含み、これが特徴となっています。
ヨーロッパ産のミネラルウオーターは、一般的に硬水です。
日本のミネラルウオーターは軟水と言われていますが、硬度は0ではありません。
硬度が高い水は赤ちゃんのミルク用には適さないなど、用途に応じて使い分ける必要があります。
また、取水地の汚染や地盤沈下などの問題も抱えています。

アメリカで多く販売されている容器入りの飲料水は、ボトルドウオーターです。
この製造過程で使われているのが、逆浸透膜(RO)やイオン交換です。
分子レベルで水を浄化し、ミネラル、カビ、細菌、ウィルス、原虫、農薬などの不純物を徹底的を取り除きます。
水は、ピュアウオーター(純水)になります。

この技術はもともと、海水から真水を作るために開発された技術で、NASAや国連でも広く使われています。
アメリカ国内の水の製造は、州と市が定める製造基準をクリアすることが求められ、成分分析なども厳密に行われています。
EPA(米国環境保護庁)の発表によると、
逆浸透膜(RO)やイオン交換では、ヨウ素131やセシウム137などの放射性核種も除去されることがわかっています。

含有物はすべて、ミネラル分も除去してしまいますので、
硬度は限りなく0に近くなります。つまり、超軟水です。

ミネラル分を取り除いてしまうことに、不安を持つ方もいらっしゃいますが
多すぎても、飲料水には適しませんし、
また、人体に有害なヒ素、鉛、マンガン、カドミウムなどもミネラルに入ります。
特定のミネラルだけを取り除くことはできませんので、
どうしても必要な場合は、ピュアウオーターにした後に添加することになります。
しかし、水から必要なミネラル分を摂取するよりも、牛乳やサプリメントの方がはるかに効率的です、

これまで日本の水道水はクオリティが高かったために、人工的に生成されたピュアウオーターは普及してきませんでした。
自然の中で育まれてきたというイメージ、
人工よりも自然の方が綺麗で体にも良いというミネラルウオーターのイメージも好まれてきました。

2011年に起こった福島原発の事故は、今後の日本人の水に対する意識を大きく変えることになりそうです。


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