2011年4月18日月曜日

外食産業の減塩対策

USA TODAYの記事をもとに

世界中にマクドナルドよりも多い34433店舗を展開するサンドイッチチェーンのサブウェイは、
アメリカ国内の店舗で、大幅な減塩計画を発表しました。
これには、他のファーストフードチェーンも追従すると思われます。

アメリカで食事をした経験のある方ならおわかりと思いますが
アメリカ人は塩味に限らず、はっきりとした味が大好きです。
アメリカ人向けに作られた日本食などは、味が濃すぎて素材の風味など味わうことができません。

サブウェイのサンドイッチは、別名「仮想ナトリウム爆弾」と揶揄されるほど塩分を含みますが、
今回の計画は、全国展開するファーストフードチェーンとしては、初めての試みです。
その背景には、過剰な塩分摂取が、アメリカの死亡原因トップである心臓病の原因となっていると
国会議員や市民団体などからの圧力が強くなっていることがあります。


今回の計画によって、サブウェイのフレッシュフィット6インチサンドイッチの塩分は、
2009年には1024mgあったのが、287mg減少して737mgとなります。
6インチハムサンドの場合、2009年に1260mgだったのが、430mg減塩して830mgになりますが、
これらには、チーズ、ピクルス、オリーブ、ドレッシングなどは計算から除外されています。

パン、チーズ、スライス肉は通常塩分が高いところから
サブウェイのサンドイッチは、自然に塩分が高くなっています。
12インチのサンドイッチのほとんどは、連邦政府が決めた1日の塩分摂取量1500mgを超えています。

サブウェイでは、すでにヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドで行われている
塩分削減計画に従って進められます。
また、今年後半には、FDA(食品医薬品安全局)は、食品中の減塩推進計画を発表する予定です。


その他の食品メーカーは、すでに減塩対策を進めています。
過去2年間で、ペプシコ、コンアグラ、デルモンテ、ゼネラルミルズ、キャンベルは、
すべての食品中の塩分を減らす計画を持っていると発表しています。


さて、塩分を減らすと必要になるのが、「旨み」。
UMAMIは、新しい味付けとして、既に英語になっています。
こんなところにも、日本食材・調味料は出番があるかもしれません。




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